精密根管治療

精密根管治療

精密根管治療とは?

歯科用椅子に患者のよだれかけと彼の隣に座っている歯科医を持つ若い男。彼は歯科用顕微鏡を使用して自分の歯を見て、歯科用バーと鏡を持っています。

根管治療(歯内療法)とは、むし歯は重症化すると歯の根っこまで広がり、炎症を起こすことで強い痛みが起こり、場合によっては根の周囲の骨を溶かしてしまう怖い病気です。根管治療はむし歯菌に感染した部分を取り除き、殺菌・消毒をした上で薬剤を詰めて密封することで無菌に近い状態にし、歯を残す治療法です。

当院の精密根管治療では、マイクロスコープを使って、見えないところまでしっかりと治療を行っています。どんなに高価でキレイな歯を被せても、適切な根管治療がなされていない歯は長く機能しません。歯を抜かずに治すことが最良だと考えているからこそ、歯を残すことにこだわった精密根管治療を行っております。

こんな方におすすめ

  • 他院で抜歯と言われた方
  • 歯がズキズキと痛む方
  • 噛むと違和感がある方
  • 歯茎が腫れてしまった方
  • 過去に治療した歯が再び痛み出した方
  • できる限り自分の歯を残したい方
  • 根の治療を繰り返している方

当院の精密根管治療における特徴

マイクロスコープで見えない部分まで確認

当院では、マイクロスコープを使用した精密根管治療を実施しています。肉眼では到底見ることのできない細かな根管の形や感染部位を拡大して確認することで、取り残しのない確実な治療を行っています。この小さな世界をのぞくことで、治療の正確性が格段に上がり、同じ歯での治療の繰り返しを防ぐことが期待できます。

痛みを抑えて短期間での治療を目指します

当院ではケースに応じて最新機器のX-smartIQを使用し、できるだけ痛くなく・早く・再発の少ない治療を心がけています。根の治療の回数は平均すると2~4回(2~4週間程度)です。根の治療後は土台をたて、被せ物を行う必要があります。

抜歯と診断された歯でも諦めません

豊富な経験と専門知識により、他院で抜歯と言われた方でも、歯を残せる場合があります。1本の歯が経験できる根管治療には限界があり、限界を超えてしまうと歯の根の構造が治療に耐えきれず、最終的に抜歯に至るケースがほとんどです。だからこそ繰り返しの少ない精密な根管治療が必要となります。

精密根管治療の種類

抜髄(初めての神経の治療)

虫歯が神経まで達した場合に行われる治療で、感染した部分を取り除く処置です。初回の根管治療として行われることが多く、適切な処置により歯を長期間保存することが期待できます。初回の根管治療をしっかりとやっておくことで、再根管治療になる可能性が大きく減少します。

感染根管治療(やり直しの治療)

以前に根管治療を行った歯が再感染した場合に行われる治療です。既存の充填材を除去し、再度根管内を清掃・消毒して新しい薬剤を充填します。根管治療のやり直しは成功率が下がるため、1度目の根管治療の質がとても重要です。

精密根管治療のメリット

大切な天然歯を守れる

最大のメリットは、抜歯を避けて天然歯を保存できることです。どんなに優れた人工歯でも、天然歯に勝るものはありません。どんなにインプラント治療が良い治療であっても、自分の歯に勝る物はありません。精密根管治療により、長期間にわたって自分の歯を使い続けることが期待できます。

治療の繰り返しを防げる

マイクロスコープを使用した精密な治療により、従来の根管治療と比較して再発する可能性を大幅に減らすことが期待できます。この根管治療の達成度が歯の寿命に大きく関係してきます。徹底的な清掃と確実な封鎖により、長く安心してお使いいただけます。

他の健康な歯への負担を避けられる

抜歯後のブリッジやインプラント治療と比較して、隣の健康な歯を削る必要がないため、お口の中全体の健康維持に役立ちます。残っている健康な歯に負担をかけない治療法です。

当院の精密根管治療の流れ

詳しい検査で現状把握

詳細な問診とお口の中の検査を行います。レントゲン撮影により、根管の形や感染の範囲を正確に把握します。マイクロスコープを使用した詳細な観察により、お一人おひとりに合った治療計画を立案します。

感染部分の除去と清掃

局所麻酔を行った後、感染した部分を除去します。X-smartIQを使用して根管内を徹底的に清掃し、特殊な薬剤で殺菌・消毒を行います。必要に応じて複数回に分けて処置を行います。

密封処理と経過観察

根管内が清潔な状態になったことを確認した後、専用の充填材で根管を密封します。その後、仮の詰め物で封鎖し、経過を観察します。根の治療の回数は平均2~4回(2~4週間程度)となります。

土台作りと最終的な被せ物

根管治療完了後は、歯の強度を回復するための土台(コア)を立て、最終的な被せ物(クラウン)を装着します。こうして治療した歯を長期間お使いいただくことができます。

当院では、マイクロスコープを用いた精密根管治療により、他院で抜歯と診断された歯でも保存できる可能性があります。抜歯を宣告された方は、高い確率で歯を救える可能性があります。一度当院にご相談ください。