むし歯治療とは？
むし歯の原因はお口の中にいる細菌です。むし歯とは、細菌が食べかすに含まれる糖質から酸を作ることにより、歯が溶かされ、歯に穴が開いてしまう細菌感染症です。
むし歯の箇所をただ削って詰めるだけの治療では、いずれむし歯が再発してしまうリスクが高い状態のままです。当院では『なぜその歯がむし歯になってしまったのか』という原因と向き合うことを大切に考えております。
我々はその『なぜ』を患者さんと共有し、再発を予防できる原因療法など複数の治療法をご提案します。
このような症状でお困りの方へ
- 歯がしみる、痛むといった症状がある方
- 歯に穴が開いている、黒くなっている部分がある方
- 他院で神経を抜くと言われたが、歯を残したい方
- 他院で抜歯と言われた方
- むし歯の再発を繰り返している方
- 痛くない治療を希望される方
当院のむし歯治療における特徴
削る量を少なく、歯を長持ちさせる治療
歯は一度削るともう戻ってこない、大切な身体の一部です。1本の歯を生涯で5回治療すると、5回目の治療は抜歯になると言われています。一度むし歯になった歯がなるべく長持ちするようにするには、むし歯治療で歯を削る量を少なくすること、より長持ちする材料で治療することがポイントになります。
む蝕検知液による精密な除去
う蝕検知液とは、虫歯の部分のみをピンク色に染める薬剤です。虫歯に感染していない部分を削ることはなくなります。また、感染部位をしっかりと目で確認しながら除去できるため、むし歯再発リスクも軽くなります。
拡大鏡を使った見える治療
大きな歯科医院だからこそ導入できる最新の拡大鏡を使用し、肉眼では見えない細かな部分まで確認しながら治療を行います。歯の状態をしっかりと見ながら治療するため、より確実な結果が期待できます。
むし歯治療で得られること
つらい症状からの解放
むし歯による痛みやしみる症状を根本的に解決し、快適な日常生活を取り戻すことができます。早期治療により、より少ない負担で症状の解決が期待できます。
本来の歯の働きを取り戻す
むし歯により損なわれた歯の機能を回復し、しっかりと噛める状態に戻します。適切な治療により、長期間にわたってご自身の歯を使い続けることが期待できます。
お口から始まる健康維持
むし歯を放置すると、細菌が血管を通じて全身に回り、心疾患や糖尿病などの全身疾患のリスクが高まります。適切な治療により、これらのリスクを軽減することが期待できます。
むし歯の進行段階と治療方法
C0（初期のむし歯）
自覚症状がほとんどない、初期のむし歯です。歯に穴は開いていないですが、カルシウム分が少なくツヤが無くなり白く濁って見えたり薄い茶色に見えたりします。削らなかったとしても、むし歯が進行する可能性があるため、定期的なチェックが必須です。
C1（エナメル質のむし歯）
歯の表面（エナメル質）に穴が開き、薄く欠けている状態です。自覚症状が少ないのが特徴です。エナメル質は人間の身体で1番硬い組織です。一部が欠けたとしても、内部の象牙質までにエナメル質の厚みが確保できていれば、経過観察となるケースが多いです。ただし部位・症状によっては、削る・詰めるが必要なケースがあります。
C2（象牙質まで進んだむし歯）
むし歯が歯の内部に広がり、穴が空いている状態です。冷たい飲食物がシミるようになります。象牙質と言われる部分は防御機能がないため、どんどん進行していきます。そのため早めの処置が肝心です。むし歯の深さ・広さ・場所により処置が異なります。細菌感染の進行をこの時点でとどめておけば、歯の神経を温存できます。
C3（歯髄まで進んだむし歯）
むし歯が奥深くまで進み、むし歯菌が歯髄（神経）まで進んだ状態です。激しい痛みを感じるようになります。治療の際は、根管治療で感染した歯髄を取り除き、殺菌・消毒をした上で薬剤を詰めて密封して治療を行います。やがて歯の神経が死んでしまい、痛みを感じなくなることがありますが、治ったわけではありませんのでご注意ください。
C4（歯根だけ残ったむし歯）
歯冠部（歯肉から上の部分）がほとんど崩壊している状態です。痛みがない、もしくは激しく痛むことがあります。歯髄（神経）が死んでしまい、痛みが一時的になくなる場合がありますが、治ったわけではありません。やがて歯根の先端部（骨）に膿が溜まり、激しい痛みが起こるとともに、全身の健康を害することになります。
当院のむし歯治療の流れ
お一人おひとりのご希望をお聞きします
当院では初診の際に治療に対する優先順位をアンケートでお答えいただき、お一人おひとりのご希望に基づいた治療をご提案します。患者さんが10人いれば、10人とも求めることが違うからです。
精密な検査と診断
お口の中の詳しい検査を行い、むし歯の進行度や範囲を正確に把握します。必要に応じてレントゲン撮影も行い、目に見えない部分の状態も確認します。
治療計画のご説明
検査結果をもとに、患者さんに合った治療方法をご提案します。治療期間や使用する材料についても詳しくご説明し、ご納得いただいてから治療を開始します。
痛みをおさえた治療
リラックスして治療を受けられるよう、当院では可能な限り痛みをおさえた治療を目指します。複数の方法を組み合わせることで、痛みを抑えます。
表面麻酔で注射の痛みを軽くします
塗り薬を歯茎にしみ込ませ注射時の痛みを軽くします。
日本で一番細い針を使用
蚊に刺されて痛みを感じる方はいらっしゃいません。針が細いことが理由のひとつです。当院では日本で取り扱える針の中でも極細の注射針を使用しています。
根管治療（歯内療法）
むし歯は重症化すると歯の根っこまで広がり、炎症を起こすことで強い痛みが起こり、場合によっては根の周囲の骨を溶かしてしまう怖い病気です。根管治療はむし歯菌に感染した部分を取り除き、殺菌・消毒をした上で薬剤を詰めて密封することで無菌に近い状態にし、歯を残す治療法です。
根の治療の回数は平均すると2～4回（2～4週間程度）です。根の治療後は土台をたて、被せ物を行う必要があります。当院では必要に応じて最新システムのX-smart
IQを使用し、できるだけ痛くなく・早く・再発の少ない治療を心がけています。
他院で抜歯と言われた方も、まずは当院にご相談ください。
神経を残す治療への取り組み
他院で「歯の神経を抜きましょう」と言われた歯でも、当院では神経を残せる可能性を探ります。歯の神経は歯に栄養を送る大切な役割があるため、可能な限り保存することを心がけています。
抜歯を回避する治療
他院で「むし歯が原因で抜歯」と判断されたケースも、当院では歯が残せる可能性を探ります。一度失った歯は二度と戻ってこないため、最後まで保存治療の可能性を追求します。
長持ちする接着システム
むし歯を取り除いた後は、歯と詰め物・かぶせ物をくっつける際に接着を行います。接着システムを正しく行うことは治療の長持ちに直接関わりますので、むし歯治療において重要な事項のひとつです。
当院では学術的根拠に基づき、接着システムをしっかり理解した歯科医師が治療にあたります。つける部分やつける材質により何種類もあるセメントやボンディング材を使い分けて、より長持ちする修復物でむし歯を治療します。
むし歯の根本的な原因への取り組み
むし歯の根本的な原因として、歯ブラシの当て方、咬み合わせ、ものが詰まりやすい歯並び、食事のバランスなどがあります。一般的にはたくさんの要因が考えられますが、ご自身のリスク要因をしっかり把握し、解決策を実行できている方は少ないのではないでしょうか。
我々はその『なぜ』を患者さんと共有し、再発を予防できる原因療法など複数の治療法をご提案します。
歯を守るために
むし歯の予防には日頃のお手入れやクリーニングが肝心ですが、むし歯の早期発見のために定期健診を受けることをお勧めします。また、一度治療した歯は治療を重ねるたびに削られて弱くなってしまうため、しっかり治療した後は、予防によって再発や新たな発症を防ぐことが大切です。
むし歯でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。歯を守る専門家チームが患者さんの健康をお守りいたします。