歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばりは、無意識のうちに歯を強く噛み締めたり、歯同士をこすり合わせたりする習慣です。睡眠中だけでなく、日中の集中時やストレスを感じる場面でも起こります。放置すると歯の摩耗や破折、顎関節症、肩こりなどの症状を引き起こす可能性があります。当院では、最新の設備と豊富な経験をもとに、患者さんお一人おひとりの症状に合わせた治療を行います。

歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしり・食いしばりは、医学的には「ブラキシズム」と呼ばれる口腔悪習癖の一つです。睡眠中に無意識に行われる「睡眠時ブラキシズム」と、日中に意識的または無意識に行われる「覚醒時ブラキシズム」に分類されます。
睡眠時ブラキシズムは、歯を横にこすり合わせる「グラインディング」、歯を強く噛み締める「クレンチング」、歯を小刻みに動かす「タッピング」の3つのタイプがあります。覚醒時ブラキシズムは主に集中時やストレス時に起こる食いしばりが中心となります。
現代社会では、ストレスや生活習慣の変化により、歯ぎしり・食いしばりを行う方が増加傾向にあります。自覚症状がない場合も多く、家族からの指摘や歯科検診で発見されることが少なくありません。

こんな症状でお困りの方へ

  • 朝起きた時に顎のだるさや疲れを感じている方
  • 家族から夜中の歯ぎしり音を教えてもらった方
  • 歯が欠けたり、ヒビが入っているのが心配な方
  • 頭痛や肩の痛みが続いている方
  • 何かに夢中になると歯を食いしばってしまう方
  • 口の開け閉めで音がしたり、痛みがある方
  • 冷たいものを食べると歯がしみる方
  • 治療した歯の詰め物がよく外れる方

当院の歯ぎしり・食いしばり治療における特徴

90坪の広いスペースで細かい診断

当院は地域でも有数の90坪という広いスペースを活かし、マイクロスコープを使った細かい診断を行います。普通の検査では見つけにくい小さな歯の摩耗やひび割れまで、丁寧に確認することができます。

マイナス1歳から100歳まで、茗荷谷の小さな大学病院

歯を守る専門家チームで患者さんの健康を守ります。歯科医師、歯科衛生士、保育士が連携して、口の中の状態だけでなく、普段の生活やストレスの状況まで含めて、総合的に治療を進めていきます。

患者さんの生活に合わせた治療計画

お一人おひとりの生活スタイルや治療に対するご希望をじっくりとお聞きします。急いで症状を和らげたい方から、長期的にしっかりと予防したい方まで、それぞれのペースに合わせて治療を進めます。

歯ぎしり・食いしばりが起こる背景

日常生活に潜むさまざまな要因

歯ぎしり・食いしばりが起こる理由はひとつではありません。最も多いのはストレスですが、歯並びや咬み合わせの問題、高すぎる枕、長時間の集中作業なども要因となります。スマートフォンやパソコンを長時間使う現代の生活も、知らず知らずのうちに歯ぎしりを引き起こしやすくしています。

段階的に進む症状を早めに見つける

最初は自分でも気づかないような軽い摩耗から始まります。中期になると歯がしみたり、朝起きた時に顎がだるくなったりします。さらに進むと歯が欠けたり割れたり、頭痛や肩こりといった体の不調まで現れることがあります。早めに気づいて対策することで、大きな問題を防ぐことができます。

歯ぎしり・食いしばり治療のメリット

大切な歯を一生涯使い続けられる

当院での治療により、歯ぎしりや食いしばりから大切な歯を守ることが期待できます。歯が削れたり欠けたりするのを防ぐことで、将来にわたってご自身の歯で美味しく食事を楽しむことができます。

体全体の快適さが戻る

歯ぎしり・食いしばりが改善されると、顎の痛みだけでなく、頭痛や肩こり、首の痛みなども楽になることがあります。よく眠れるようになることで、日中の集中力もアップします。

自然で美しい口元を維持

歯が削れるのを防ぐことで、歯の形や長さを保つことができます。詰め物や被せ物が取れにくくなることで、治療費も抑えることができ、いつまでも自然で美しい口元でいられます。

当院の歯ぎしり・食いしばり治療の流れ

まずはお困りのことを詳しく教えてください

患者さんの症状や普段の生活について、詳しくお聞かせください。どんな時に症状が出るか、ストレスの状況はどうかなど、気になることは何でもお話しください。その後、お口の中をしっかりと調べ、必要に応じてレントゲンやCT撮影を行います。

患者さんに合った治療方針をご提案

検査の結果をもとに、歯ぎしり・食いしばりの原因や程度を詳しく説明します。治療方法や期間、費用についても分かりやすくお話しし、納得していただいてから治療を始めます。

継続的な見守りで安心の治療

主な治療方法として、お一人おひとりに合わせたマウスピースの作成、咬み合わせの調整、生活習慣のアドバイスなどを行います。治療が始まってからも定期的に様子を見させていただき、改善状況に合わせて治療を調整していきます。

歯ぎしり・食いしばりの治療方法

患者さん専用のマウスピース作成

最も一般的で改善が期待できる治療方法です。患者さんのお口にぴったりと合うマウスピースを作成し、寝る時に装着していただきます。歯同士がぶつからないようにして、歯や顎にかかる負担を軽くします。当院では丁寧な型取りを行い、違和感の少ないマウスピースをお作りします。

マイクロスコープを使った丁寧な咬み合わせ調整

咬み合わせに問題がある場合は、マイクロスコープを使って歯の表面を少しだけ調整します。特定の歯だけに集中していた力を全体に分散させることで、負担を軽くします。細かい調整も正確に行うことができます。

毎日の生活で心がけていただきたいこと

ストレスとの上手な付き合い方、よく眠るための環境づくり、お酒やコーヒーとの付き合い方など、普段の生活で気をつけていただきたいことをアドバイスします。お口の周りの筋肉をほぐすストレッチ方法もお教えします。

歯ぎしり・食いしばりを予防するために

歯ぎしり・食いしばりを予防するには、普段からの心がけが大切です。日中は「唇は閉じて、歯は離す」を意識してみてください。適度な運動や十分な睡眠、リラックスできる時間を作ることも役立ちます。

定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を心がけることも大切です。当院では、予防処置にも力を入れており、患者さんの健康な口腔環境を長期間にわたって見守ります。
患者さんお一人おひとりが大切にする価値観によりそい、お一人おひとりにとってよりよい治療を行います。歯ぎしり・食いしばりでお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。