
親知らずは、歯列の最奥に生えてくる永久歯です。15歳ごろに生えてくるのが一般的ですが、20代前半になってから生えてくる人や、生えないままの人、4本揃っていない人など、人によってさまざまです。子どもが成長し、親が知らない時期に生えてくることから、「親知らず」と呼ばれています。
当院では、一人ひとりの優先順位に沿った歯科治療を提供し、歯を守る専門家チームで患者さんの健康をお守りします。親知らずの抜歯についても、マイクロスコープなどの最新設備を活用した安全で丁寧な治療を心がけています。
親知らずの抜歯とは?

親知らずは、歯列の最奥に生えてくる永久歯で、正式には第三大臼歯と呼ばれます。現代人は顎が小さくなる傾向にあり、親知らずが生えるスペースが十分に確保できないことが多くなっています。そのため、横向きや斜めに生えてしまったり、歯茎に埋まったままの状態になったりすることがあります。
親知らずが正しい向きで生えず、周りの歯や歯茎に問題を起こす場合には、抜歯という治療を行います。抜歯により、お口の中の健康を保ち、痛みや腫れといった不快な症状から解放されることが期待できます。
このような症状でお悩みの方に

- 親知らずのまわりが腫れている
- 親知らずのあたりが痛む
- 親知らずを抜きたい
- 親知らず周辺の歯茎に炎症が起きている
- 親知らずが原因で歯並びが悪くなってきた
- 親知らずが原因で虫歯や歯周病になりやすい
当院の親知らず抜歯治療における特徴
お口の中の小さな大学病院レベルの診療

当院は地域最大級の90坪という広々とした歯科医院です。マイナス1歳~100歳まで、茗荷谷の小さな大学病院として、あらゆる年代の患者さんに高度な歯科治療を行っています。親知らずの抜歯においても、大学病院レベルの設備と技術で治療いたします。
マイクロスコープによる精密な治療

親知らずの抜歯では、肉眼では見えない細かな部分まで確認することが大切です。当院では、マイクロスコープを使って拡大された視野で治療を行います。重要な神経や血管の位置を正確に把握しながら、安全性の高い治療が期待できます。
歯を守る専門家チームによる連携治療

外科的手技に熟練した歯科口腔外科専門医をはじめとする専門家チームが連携して、患者さんの健康をお守りします。最新の画像診断機器を使って詳しい検査を行い、リスクを抑えた治療計画を立てています。
親知らず抜歯で期待できること
毎日の歯磨きがしやすくなる

親知らずがあると、一番奥で歯ブラシが届きにくいため、汚れが溜まりやすくなります。親知らずを抜くことで、お口の中の掃除がしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながることが期待できます。
痛みや腫れといった症状からの解放

親知らずが原因で起こる痛みや腫れ、不快感から解放されることが期待できます。特に智歯周囲炎という炎症が繰り返し起こっている場合は、抜歯により症状の改善が見込めます。
大切な他の歯を守る

親知らずが横向きに生えていると、隣の歯を押したり、虫歯の原因になったりすることがあります。親知らずを抜くことで、大切な他の歯を守ることができ、長期的な口腔健康の維持が期待できます。
親知らずの抜歯が必要となるケース
顎のスペースが十分に確保されていて、親知らずがまっすぐに生えている場合、お口の中を傷つける心配がなく、かみ合う歯があれば、無理に親知らずを抜く必要はありません。
しかし、次の4つのケースに当てはまる方には、抜歯をおすすめします。
- 歯並びが乱れていて、しっかりと歯磨きができない
- 咬み合わせに不具合が出てきた
- 親知らず周辺の歯ぐきに炎症が起きている
- 嚢胞ができる原因になっている
親知らずの抜歯にともなうリスク
親知らずは歯列の最奥に生えていて、抜歯の際には注意が必要です。下の親知らずのすぐ下に下顎管(かがくかん)という大切な神経と血管が入っている管があり、また、上の親知らずのすぐ上には、上顎洞(じょうがくどう)という大きな空洞が隣接しています。これらの組織や構造を傷つけずに抜歯する必要があります。
当院では画像診断を、外科的手技に熟練した歯科口腔外科医が治療にあたり、リスクを抑えた治療を行います。
当院の親知らず抜歯治療の流れ

まずはお気軽にご相談を
患者さんのお困りごとやご希望を詳しくお聞きします。お口の中を拝見させていただき、親知らずの状態や抜歯が必要かどうかを丁寧にご説明いたします。一人ひとりの状況に合わせて、最も良い治療方法を一緒に考えていきます。

最新機器による詳細な検査
CTやレントゲン撮影で、親知らずがどのような状態なのか、周りの神経や血管との位置関係はどうなっているのかを詳しく調べます。この検査結果をもとに、患者さんにとって最も安全で確実な治療計画を立てます。

丁寧で安全な抜歯治療
麻酔をしっかりと効かせてから、痛みを感じない状態で抜歯を行います。必要に応じて歯茎を少し切ったり、骨を削ったりして親知らずを取り除きます。マイクロスコープを使って、細かいところまで確認しながら慎重に治療を進めます。

抜歯後の管理とお薬の処方
抜歯が終わったら、しっかりと止血の処置を行います。痛み止めのお薬や化膿止めのお薬をお出しし、抜歯後の注意点についてもわかりやすくご説明します。一週間後に糸を取り、傷の治りぐあいを確認させていただきます。